カランメソッドのレッスン|具体的なやり方やルールについて説明するよ!
カランメソッドに興味があるけど、どんな授業なのか不安です。
このような不安から、カランメソッドで英会話を学ぶことに一歩を踏み出せないという人は意外に多いんです。確かにカランメソッド…横文字ですし、どんな勉強方法かイメージができないですよね。
「瞬間英作文」とか「音読パッケージ」と言われれば何となくイメージができますが、「カランメソッド」と言われると得体の知れないもののように感じるのは私だけでしょうか?
このカランメソッド、実は非常に体系化されており、レッスンの進め方やレッスンのルールが細かく決められているんです。
なので、レッスンを受ける前にどんなレッスンなのかを知っておくことはとても有益なこと。初めてのレッスンで「こんなレッスンだとは思わなかった」と面食らって動揺することもなくなりますからね。
では、カランメソッドの具体的なレッスン内容やルールについて解説していきますね。
目次
レッスンの構成
カランメソッドは、事前にレッスン構成が緻密に定められているのが特徴の一つです。受講者に合わせてレッスンを変えるのではなく、誰が受けても同じレッスンというわけです。
中でも特に、
前回の復習
に力を入れており、レッスン内容としては大まかに以下のようになっています。
2.新単語の習得(20%)
3.リーディング(10%)
4.ディクテーション(自習)
何と、レッスンの7割が前回の復習に充てられます。1レッスンで新しく学ぶのは3割程度です。
レッスンが終わった後に家で復習をした方が良いのはもちろんですが、しっかりと復習をしてくれるので完璧に毎回復習をする必要はありません。
それよりは、記憶の新しいうちに
どんどんレッスンを消化する
ことで、英語脳を常に刺激し続けることが大切になってきます。
カランメソッドのレッスン動画・レッスン例
カランメソッドの具体的なやり方・ルールを説明していきたいのですが、まずはカランメソッドがどんな感じで進むのか、レッスン動画を観てください。
百聞は一見に如かず
ということで、まずは何も考えず観てみて下さいね!
動画を観るのが面倒くさいという人のために文字でも記載しておきます。
- 復習
・レッスンは、前回習った内容の復習から始まります。
・講師は、教材に書かれた質問を2回読み上げすぐに回答をリードしていきます。
・これにより、生徒は頭の中で母国語ではなく英語で考えるようになります。
・レッスンの7割を復習が占め何日もかけて同じ部分を反復練習します。
・生徒がミスをしたら講師は即座に修正を行います。
・質問には、常に短縮形で答えるように指示が出されます。 - 新単語
・次に新しい単語や表現を学びます。
・イメージしやすいように絵やジェスチャーを使用して説明されます。
・説明が終わるとその単語や表現が含まれる質問が始まります。 - リーディング
・生徒が一人で教材を読み上げていきます。
・ミスは、その都度修正され、発音やアクセントを習得していきます。
レッスンはこんな感じで進んでいきます。
カランメソッドの基本ルール・やり方の注意点
動画の中でも何点か説明されているのですが、カランメソッドのやり方の注意点やルールについて詳細に説明していきます。
カランメソッドの効果を最大限に得るために以下のようなルールが定められていますので、事前に把握しておきましょう。
- 講師は質問を2度繰り返し、生徒がそれに対して1回答える
- テキストは見てはいけない
- Yes,Noだけでなく、フルセンテンスで答えなければならない
- 短縮形を使って答えなければならない
- 回答は決まっている
- とにかくスピード感を持って解答しなければならない
講師は質問を2度繰り返し、生徒がそれに対して1回答える
カランメソッドの基本的なレッスンの進め方として覚えておいて欲しいのが、講師は2度質問を繰り返し、それに対して生徒は1回答えるという形式を取ることです。
講師は質問が終わると生徒の回答をリードすることで、迅速な回答を促します。
Is the pencil black? Is the pencil black?
生徒はその質問に対して1回答えます。
No, the pencil isn’t black, but it’s red.
ここでダメな例としては、頭の中で質問を「このペンは黒ですか?」と翻訳、回答する際にも「あのペンは赤だな」と日本語で考えてから回答をしてしまうことです。
そうではなく、反射的に講師の質問と同時に英語を出す気持ちで取り組まないといつまで経っても日本語脳から抜け出すことができません。
テキストは見てはいけない
レッスン中はリーティング(読み上げ)の時間を除いてテキストを見ることはできません。
なぜならカランメソッドはスピーキングを習得するためには、文字情報は不要だ、音で学習することが大切だと考えているからです。
考えてみれば私たち日本人が中学や高校で英語を勉強するときには、いつも文字を使って勉強していませんでしたか?
読み書きを中心とした英語学習で話せるようにならなかったですよね。それと同じように文字情報を使った勉強をしていても話せるようにはならないとカランメソッドでは考えています。
納得がいくような、いかないような…という人もいるかもしれませんが、日本人が今まで勉強してきた方法とは違うことは間違いありませんね。
Yes,Noだけでなく、フルセンテンスで答えなければならない
普通の会話とは異なり、カランメソッドでの訓練方法と割り切る必要があるのが、Yes,Noだけでなくフルセンテンスで答えなければならないというルールです。
例えば、先ほどの例で、”Is the pencil black?”と聞かれた場合、自然なのは”No”や”No, it isn’t.”と答えることですが、カランメソッドでの答えは”No, the pencil isn’t black, but it’s red.”です。
何で?
と思うかもしれませんね。
この意図は、英語を文章としてしっかり話すための練習なんです。
私もそうだったんですが、英語が話せないときってコミュニケーションを単語に頼っていませんか?長い文章を話すことができず、よくわからないけどわかったふりをして相槌を打って終わらせる…みたいな。
そういう英語から脱却しようよ!ということでフルセンテンスで答えることが求められているのです。
なので、多少不自然に思っても、練習だと割り切ってルールに従いましょう!
短縮形を使って答えなければならない
これもカランメソッド独特のルールなんですが、短縮形を使って答えなければいけません。
短縮形といえば、
- I am→I’m
- You are→You’re
- It is→It’s
- He is not→He isn’t
- They are→They’re
って感じの表現ですね。これは講師も生徒も同じように短縮形を使うことが要求されます。
これも
何で?
と思うかもしれませんが、もちろん理由があって海外のネイティブは話すときに短縮形を頻繁に使って話す傾向があるため、それに慣れるためなんです。
リスニング力をアップさせるためにも最初から短縮形に慣れておきましょう、という考え方です。
答えるべき回答は決まっている
カランメソッドのレッスンで知っておいて欲しいのは、講師からの質問に対して
回答は決まっている
ということ。例えば”Did you wake up early this morning?”と聞かれて、本当にあなたが早起きしたかどうかは関係ありません。
朝5時に起きてレッスンを受けていても答えは”No, I didn’t wake up early this morning, I woke up late this morning.”なんです。
この点は、普通のオンライン英会話レッスンとの大きな違いですので、こういうもんだということを理解しておかないと、人によってはストレスが溜まる原因になるかもしれません。
とにかくスピード感を持って解答しなければならない
カランメソッドでは
スピードが命
で、誤解を恐れずにいえば、正確な回答ができるかどうかは二の次です。とにかくスピードを意識していけば、だんだん正しい英文を一発で回答できるようになってくるもの。
英語脳を獲得するためには、英語での処理能力を高めて行く必要があります。そのためには脳に日本語で考えさせる暇を与えないのがポイントです。
なので、講師だけでなく、生徒側もしっかりカランメソッドの目的やルールを理解した上で積極的に取り組むことで効果が何倍にもなります。
この記事のまとめ
それでは最後にこの記事をまとめていきます。
- カランメソッドレッスンの構成
1.前回の復習(70%)
2.新単語の学習(20%)
3.リーディング(10%)
4.ディクテーション(自習) - カランメソッドのやり方・基本ルール
・講師は質問を2度繰り返し、生徒がそれに対して1回答える
・テキストは見てはいけない
・Yes,Noだけでなく、フルセンテンスで答えなければならない
・短縮形を使って答えなければならない
・回答は決まっている
・とにかくスピード感を持って解答しなければならない
カランメソッドの具体的なやり方やルールについてこの記事では説明してきました。カランメソッドに興味はあるけど、いまいちどんなレッスンかわからないので不安という人には参考になったのではないでしょうか。
カランメソッドは、人を選ぶ勉強法であることは間違い無いのですが、
合う人にはとことん合う勉強法
でもあります。爆発的に英語力が伸びた!英語を話せるようになるにはこの方法しか無い!と絶賛している人も実際にいます。
とはいえ、誰かにとってベストな勉強法があなたにとってもベストとは限りませんので、実際にカランメソッドのレッスンを体験して、合う合わないを確認してみると良いでしょう。